<昨年の記事ですが、再掲します。なお、本年から応募に所得制限は無くなりました。>
学生支援機構や入学される大学運営の奨学金を含め、奨学金の選択は悩まれると思います。
出来れば返還する必要の無い「給付型」が理想ですが、両親の所得とか高校時代の成績とか
いろいろと気になります。
以前、当会を選んだ理由を所属の奨学生にアンケートしたことがあります。(総数111名)
1位:無利子だから
2位:返還免除があるから
3位:併願・併用ができるから(ほぼ2位と同数)
4位:公益法人だから(←意外でした)
自由筆記欄で多かったのが「親族に薦められて」でした。
60年間も奨学金事業を運営していますと、兄弟姉妹は当然として、親子で当会の会員
(奨学生)となっている方も多数いらっしゃいます。(役員も含めると三世代も!)
特に当会の支援母体とご縁を感じる北陸ご出身者や建設業関係者、研究者のご子息様に
ご活用頂いています。
最近の奨学金の情報を端的にまとめた記事がインターネットにありました。ご参考に
なればと思い、以下にリンクを記載します。
【WEDGE_ONLINE】ひとり親世帯の進学率が1.5倍に 奨学金が拓く未来
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/29611
上記の記事にも掲載されていますが、以下の図が参考になります。この図は平成29年の
状況ですので、現在は給付型奨学金の所得制限がもう少し緩和されています。無利子・
有利子の奨学金の傾きは、やや無利子が緩和されたとはいえ、だいたい同じぐらいかと
考えます。(「成績基準」も、定量的な成績が原因で対象外になることがなくなりました。)
当会の奨学金は、応募される学生の親の所得が、学生支援機構の第二種(有利子)の所得(本年から、世帯の所得金額は選考における優先
制限を目安に、無利子で貸与しています。
事項の一つではありますが、募集時に所得による上限は設けておりません。)
応募される奨学生の多くは、給付型奨学金との併願(複数応募すること)をされてきますし、
仮に給付型奨学金の資格を得ても、当会との併用(複数の奨学金を受給すること)は問題
ありません。昨今は様々な民間の給付型奨学金がありますので、検討する価値はあります。
ただし、奨学金の借りすぎを防ぐため、学生支援機構以外の貸与型奨学金との併給はご遠慮
頂いています。このあたりは、十分親子でご相談ください。社会人になった際に、ある程度
負担なく(生活の質をあまり落とさず)返還できるのは、月1~2万円程度であることを
当会の奨学生セミナーでもお伝えしております。
学生の時に頑張った奨学生には、返還の一部免除(最大50%)を付与する制度もございます。
年齢制限が無いため、学び直しの学資を得るために当会に応募される方も、ほぼ毎年受入れて
います。一度社会人経験がある奨学生は、他の奨学生の模範として奨学生懇談会の機会に
貴重なお話を頂いています。
当会は、ただお金を貸し与えるだけではありません。年1回の奨学生懇談会への出席や進級
時のレポート、会報への投稿依頼などのお願いが都度ございます。
(参考)樫の芽会の取り組み:https://www.kashinomekai.or.jp/efforts/
気にならない学生は「年に1回、財団のお金で東京に行ける♥」「寄稿すると図書券が
貰える♪」などと喜んでくださいますが、中にはそうでもない奨学生もいらっしゃいます。
当財団の役員や事務局の職員とのやりとりが、良きにつけ悪しきにつけ年数回発生します。
学生支援機構や金融機関の教育ローンとの違いは、そんなところかもわかりません。
(参考)奨学生・会員特典(PDF):https://www.kashinomekai.or.jp/about/pdf/SG_tokuten.pdf
このような奨学団体ですが、ご縁を感じましたら、是非、ご応募ください。
例年、最後の1週間で全応募数の半分以上が届きますが、まだ募集枠(50名)に対して、
余裕がありそうです。締切は、4月11日(火)正午(令和6年は4月10日(水)必着)です。
まだ間に合います。
当会のHPにお越しになられた皆さま、是非、ご機会がございましたらご活用くださればと
思います。
事務局長・山北